おすすめ度★4 小説

いのち 瀬戸内寂聴

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いのち 瀬戸内寂聴 書評です。

☆まさに命の火を燃やして書き上げた小説

評価(5段階)Amazon・楽天ブックレビュー・他書評サイト・+私の独断と偏見で決めています

読みやすさ:★★★★☆

面白さ(興味深い)★★★★☆

おすすめ度★★★★☆

補足:話題になっていただけあって面白かった。小説というより自叙伝のような読み物

いのち 瀬戸内寂聴とは

95歳の作家の作品とは思えない、生命力あふれる小説です。

寂聴さんに胆のうのガンが見つかったのは92歳。

もし自分が92歳でガンが見つかって主治医に手術をどうするか?と聞かれたら即答で「取って下さい」っていえるのか?

92歳になって、いつ死んでもいいと言いながら、生へのエネルギーをすごく感じる寂聴さん。

 

手術をしますか?と聞かれたときに寂聴さんが思い出したのは宇野千代さん。

物語は寂聴さんの人生に大きな影響を与えた人たちとの回想でできている

 

特に仲の良かった女流作家の河野多恵子さん、大庭みな子さんとのやり取りはご本人たちは亡くなってしまっているから書けるのか?いや、仲が良いを通り越して深い絆で結ばれているからこそ書けるんでしょう。

のちの悪口は本当に大好きじゃないと言えないって寂聴さんが言ってました。

次々とガンなどの病で周りの人が亡くなっていく様子は誰もがいずれ死んでいくんだからと死を受け入れさせてくれるようであり、

一方で歳をとっても若い時とはかわらない人間の生々しさがあるんだと教えてくれる、生と死の極限の状態を創造させてくれる内容です。

 

いのちを読んだ私の感想

瀬戸内寂聴さんは、こんなに有名なのに私は小説は一度も読んだことがありませんでした。

すごく文章がわかりやすい。

でも、この「いのち」は時代背景が前後していて、それが増々、物語を不思議な世界へ導いてくれている。

なんだか、まるで頭が朦朧とした中で過去を思い出しているような。

寂聴さんの周りのすごい方たちが、実は私たちとなんら変わらない、いくつになっても女は女なんだなと思わせてくれて面白い。

人間味あふれた描写に一気に引き込まれ、あっという間に読んでしまった。

寂聴さんは死ぬことは全然、怖くないし、この「いのち」も最後まで書けずに終わるのではないか心配したとかいてあるが、

この本を読んで、まだまだ、寂聴さんは書き続けるような気がしてならない。

90歳を過ぎてもこんなに命をかけて情熱をささげられるものがある寂聴さんがうらやましいと思いつつ、この本を読むとまだまだ自分もやれること、やりたいことがたくさんあると背中を押される気がする。

生きることを考えさせられました。

瀬戸内寂聴さんとは

1922年、徳島生まれ。作家で僧侶で現在95歳の寂聴さん。

最近では秘書の瀬尾まなほさんとのやり取りがほのぼのして面白いと二人の姿をテレビなどで見かけます。

まなほさんは寂聴さんとの日々をつづったエッセー集『おちゃめに100歳! 寂聴さん』も出されています

Amazon⇒おちゃめに100歳! 寂聴さん

26歳のときに家族を捨てて出奔、小説家を志す。そのあと数々の文学賞を受賞。

作品もすごくたくさんあります。

僧侶になっても僧侶らしくなく人間味あふれる解答ですくわれる人も多いと思います。

ご自身も不倫をしていた過去もあり説法でも好きになっちゃったらしょうがないじゃないと言い切るところがカッコいい。人を傷つけてしまうことを覚悟で自分の責任で命がけで・・・

反発する人も多いけど、支持するる人・救われる人も多い存在の大きな寂聴さんです。

 

 

 







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